【2025年復活!】鈴鹿1000km 徹底ガイド 歴史から観戦チケット、参戦チームまで完全網羅

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夏の鈴鹿の風物詩、あの『鈴鹿1000km』が、数年の沈黙を破り、2025年ついに復活します!このニュースに、往年のファンはもちろん、新しいレースファンも心を躍らせているのではないでしょうか。

出場マシーンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。

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伝説のレース「鈴鹿1000km」とは?半世紀以上にわたる栄光の歴史

「鈴鹿1000km」と聞いて、単なる長距離レースだと思うのは早計です。このレースは、日本のモータースポーツの発展そのものを映し出す鏡であり、数々の伝説が生まれてきた聖地なのです。その歴史は1966年まで遡ります 。  

草創期 国産メーカーの技術試験場として (1966年〜)

記念すべき第1回大会が開催されたのは1966年。当時の日本の自動車メーカーが、自社のマシンの高速性能と耐久性を世に示すための重要な舞台でした 。この初開催のレースで優勝を飾ったのは、今や伝説の名車として知られるトヨタ2000GT。これがトヨタ2000GTにとっての初優勝であり、鈴鹿1000kmは初めから歴史的な一戦としてスタートしたのです 。  

しかし、その道のりは平坦ではありませんでした。1974年から1979年にかけては、オイルショックの影響でレースは中断を余儀なくされます 。  

国際化とグループCの黄金時代 (1980年代〜)

7年間の沈黙を破り1980年に復活すると、翌1981年には国際格式レースへと昇格 。これにより、海外の強豪チームが鈴鹿に集結するようになりました。特に、当時の世界スポーツカー選手権で猛威を振るっていた「グループCカー」の時代は、鈴鹿1000kmの黄金期と言えるでしょう。  

ポルシェ956や962Cといった無敵艦隊に対し、トヨタや日産が国産プロトタイプカーで挑む構図は、多くのファンを熱狂させました 。この時代、鈴鹿を制することは世界の頂点に立つことと同義であり、日本のモータースポーツ技術が世界レベルへと飛躍する大きな原動力となったのです。  

GTカー戦国時代 SUPER GTの夏の祭典へ (1990年代後半〜2017年)

時代が移り、主役がプロトタイプカーから市販車ベースのGTカーへと変わると、鈴鹿1000kmは「全日本GT選手権(後のSUPER GT)」のシリーズに組み込まれ、”真夏の耐久戦”として不動の地位を築きました 。  

この時代を象徴するのが、ホンダ・NSX、トヨタ・スープラ(後のレクサスSC430/LC500)、日産・スカイラインGT-Rによる三つ巴の激しい戦いです。特にホンダNSXは鈴鹿を得意とし、1994年のクラス優勝を皮切りに、2003年、2004年にはワンツーフィニッシュを達成するなど、数々の栄光を手にしました 。灼熱の太陽の下、1000km先のゴールを目指して繰り広げられるドラマは、多くのファンにとって夏の最高の思い出となったのです。  

なぜ一度終わったのか、そして2025年、待望の「復活」へ

多くのファンに愛された鈴鹿1000kmですが、SUPER GTシリーズの一戦としての開催は2017年が最後となりました 。では、なぜ一度その歴史に幕を下ろしたのでしょうか。そして、今回の「復活」はどのような経緯で実現したのでしょう。  

「鈴鹿10H」への移行とコロナ禍による中断

2017年大会を最後に、鈴鹿サーキットの夏の耐久レースは新たなステージへと移行しました。2018年からは、世界中のGT3マシンが集う「インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)」の一戦として、「鈴鹿10時間耐久レース(通称 鈴鹿10H)」がスタートしたのです 。これは、日本のファンに世界のトップレベルのGTレースを届けるという新しい試みでした。  

しかし、この鈴鹿10Hも2019年の開催を最後に、世界的な新型コロナウイルスの影響で中断せざるを得ない状況となってしまいました 。  

伝統の「1000km」復活!その戦略的な理由とは

そして2025年、ファンが待ち望んだ鈴鹿の夏の耐久レースが、伝統の「鈴鹿1000km」の名を冠して帰ってきます 。しかも、単なる名前の復活ではありません。レースの形式も、以前の10時間から「1000km」という距離に回帰します。ただし、最大レース時間は6時間半に設定されています 。  

この変更には、レースをよりエキサイティングで持続可能なものにするための、巧みな戦略が隠されています。IGTCを運営するSROモータースポーツグループのCEO、ステファン・ラテル氏は、10時間という長丁場のレースは、一部の耐久スペシャリストチームにとっては有利ですが、SUPER GTなどに参戦する多くの国内チームにとっては参戦のハードルが高いことを指摘しています 。  

そこで、レース距離を日本のチームにも馴染み深い「1000km」(約6.5時間)に設定することで、国内の有力チームが参戦しやすくなるよう配慮したのです。これにより、世界トップクラスの海外チームと、日本のGTレースを牽引する国内のヒーローチームが同じ土俵で激突する、夢の対決が実現しやすくなります。これは、グローバルなシリーズの威信と、地元ファンの熱狂を両立させるための、非常に賢明な判断と言えるでしょう。

2025年 鈴鹿1000km 開催概要&タイムスケジュール

復活を遂げる伝説のレース。まずはその基本情報をしっかりと押さえておきましょう。

  • 正式名称: 2025 Intercontinental GT Challenge 第4戦 第49回 SUZUKA 1000km  
  • 開催日程: 2025年9月12日(金)・13日(土)・14日(日)  
  • 開催場所: 三重県・鈴鹿サーキット  
  • 決勝レース: 9月14日(日) 12:50 スタート予定  
  • レース距離: 1000km または 最大6時間30分  
  • 併催レース: ジャパンカップ(GTマシンのスプリントレース)  

週末のタイムスケジュールは、レース観戦の計画を立てる上で最も重要です。以下に暫定的なスケジュールをまとめました。

日程時間(日本時間)セッション内容注目ポイント
9月12日(金)09:40~10:401000km 有料練習走行 1マシンが走り出す最初の瞬間!
17:45~19:151000km 夜間練習走行ヘッドライトを灯して走る幻想的な光景は必見!
9月13日(土)10:45~12:151000km 予備予選予選に向けた最後の調整
13:55~ジャパンカップ レース1サポートレースも迫力満点
17:05~18:051000km 公式予選 (Q1, Q2, Q3)ポールポジションをかけた一発勝負のタイムアタック
9月14日(日)09:00~ジャパンカップ レース2決勝前のウォームアップに
12:50~SUZUKA 1000km 決勝レース6時間半にわたる栄光への戦いがスタート!

出典: 鈴鹿サーキット公式サイト 。スケジュールは変更になる可能性があります。  

世界の強豪が集結!2025年 出場チーム&注目マシン一覧

2025年の鈴鹿1000kmが特別なのは、国内レースの枠を超えた「世界戦」であるという点です。暫定エントリーリストには、世界9つもの自動車メーカーのマシンが名を連ね、まさにGT3マシンの見本市のような豪華な顔ぶれとなっています 。  

日本のファンにお馴染みのSUPER GTチームから、世界を舞台に戦う強豪プライベーターまで、注目のチームとマシンをいくつかご紹介します。

Goodsmile Racing #00

メーカー車種注目ポイント
Mercedes-AMGGT3 EVO初音ミクのカラーリングでお馴染み、ファンに絶大な人気を誇るチーム 。

Phantom Global Racing #3 #13

メーカー車種注目ポイント
Porsche911 GT3 R (992)世界のGTレースで活躍する、国際的なポルシェの強豪チーム 。

Craft-Bamboo Racing #28

メーカー車種注目ポイント
Mercedes-AMGGT3 EVOアジアのGTレースシーンを代表するトップコンテンダー 。

Absolute Racing #19 #911

メーカー車種注目ポイント
Porsche911 GT3 R (992)伝説的な「ニューマン・ポルシェ」の復刻カラーリングで参戦し話題に 。

PONOS RACING #45

メーカー車種注目ポイント
Ferrari296 GT3国内のレースシーンで活躍する、強力なフェラーリの布陣 。

TEAM 5ZIGEN #500

メーカー車種注目ポイント
NissanGT-R NISMO GT3“ゴジラ”の愛称で親しまれるGT-Rが、鈴鹿1000kmの舞台に帰ってくる 。

Maezawa Racing #555

メーカー車種注目ポイント
Ferrari296 GT3実業家の前澤友作氏が設立したチームとしても注目を集める 。

Heart of Racing by SPS #27

メーカー車種注目ポイント
Mercedes-AMGGT3 EVO慈善活動でも知られる、実力派の国際チーム 。

EBM GIGA Racing #61

メーカー車種注目ポイント
Porsche911 GT3 R (992)ル・マン覇者アール・バンバー率いるEBMの系列チーム 。

 

チケットはいつから?料金は?観戦券の完全購入ガイド

観戦計画の第一歩はチケットの確保です。買い逃しのないよう、販売スケジュールと料金をしっかりチェックしましょう。

前売券販売期間

2025年7月21日(月・祝) 11:00 ~ 9月12日(金) 23:59まで  

販売場所

前売券はオンラインショップ「MobilityStation」のみでの販売となります 。  

注意点

転売サイトなど、正規販売窓口以外で購入したチケットは無効になる可能性があるため、必ず公式サイトから購入してください 。  

前売券(2日間通し券)料金

前売券は2日間通しで、非常にお得な特典が付いています。

券種料金
大人(24歳以上)4,000円
U23(高校生~23歳)3,000円
子ども(小・中学生)2,400円
幼児(3歳~未就学児)2,000円

出典: 鈴鹿サーキット公式サイト  

【重要】前売券の最大のメリット

前売観戦券には、なんと「パドックパス」がセットになっています 。パドックパスがあれば、チームのピット裏のエリアに入場でき、マシンのメンテナンス風景を間近で見たり、憧れのドライバーに遭遇したりするチャンスも。さらに、土曜日に開催されるピットウォークにも参加可能です。これは絶対に見逃せない特典です!  

当日券について

9月13日(土) 0:00以降は当日券での販売となります。当日券はメインゲートまたは「アソビュー!」で購入できますが、1日券のみの扱いで、パドックパスは付帯しません。パドックに入場したい場合は、別途「当日パドックパス」(500円/1日)を購入する必要があります 。お得に、そして深くレースを楽しむなら、前売券の購入を強くおすすめします。  

初心者が鈴鹿1000kmを120%楽しむための観戦術

長年、数々のレースを取材してきましたが、鈴鹿1000kmには特別な魅力があります。6時間半という長丁場は、初心者にとっては少し長く感じるかもしれませんが、その時間を活かせば楽しみ方は無限大に広がります。ここでは、私が実践している楽しみ方をご紹介します。

1ヶ所にとどまらない!サーキットを探検しよう

耐久レースの最大の魅力は、様々なコーナーでマシンの違う表情を見られることです 。  

スタート(午前中)

まずはS字コーナー(D席・E席付近)へ。スタート直後、数十台のマシンが美しい隊列を組んで駆け抜ける光景は圧巻です。

レース中盤(昼過ぎ)

少し歩いてヘアピンカーブへ。ここはブレーキング勝負が繰り広げられる絶好のオーバーテイクポイント。あるいは、ドライバーからも評価の高い2コーナー(B1・B2席)で、マシンの仕上がり具合を見極めるのも通な楽しみ方です 。  

フィニッシュ(夕方)

レース終盤はグランドスタンド(V1・V2席)に戻りましょう。夕日に照らされながらチェッカーフラッグを受ける感動の瞬間は、ここでしか味わえません。V2席は屋根付きなので、日差しが強い日や急な雨でも安心です 。  

これだけは揃えたい!観戦必須アイテムリスト

快適な観戦は準備が9割です。以下のアイテムを参考に、万全の体制で臨みましょう。

筆者がおすすめのグッズを添付しておくので、ぜひチェックしてください。

歩きやすい靴

広大なサーキットを歩き回るための最重要アイテムです。

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雨具(レインコートやポンチョ)

山間部の天気は変わりやすいもの。観客席での傘の使用は禁止されているため、必ず用意しましょう 。  

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日焼け対策グッズ

帽子、サングラス、日焼け止めは必須です。

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携帯ラジオ

場内FM(78.3MHz)でレース実況が放送されています。これがあれば、目の前で何が起きているのかすぐに分かります 。  

モバイルバッテリー

写真撮影や情報収集でスマートフォンの電池は意外と早くなくなります。

双眼鏡

遠くのコーナーやマシンの細部を見るのに役立ちます。

レースだけじゃない!「食」と「イベント」も楽しもう

鈴鹿サーキットは、レース以外のお楽しみも満載です。

サーキットグルメ

グランドスタンド裏のGPスクエアには、ご当地グルメの「鈴鹿トンテキ」や定番のたこ焼き、唐揚げなど、美味しい屋台がずらりと並びます 。レースの合間に「グルメツアー」を楽しむのも一興です。  

イベントブース

GPスクエアでは、自動車メーカーやパーツメーカーのブースが出展され、車両展示やグッズ販売、トークショーなどが行われます 。お宝グッズが見つかるかもしれません。  

遊園地「鈴鹿サーキットパーク」

家族連れなら、隣接する遊園地で遊ぶのも良いでしょう。レースの轟音をBGMにアトラクションを楽しむという、非日常的な体験ができます 。  

サーキットへのアクセスと「帰り道」の渋滞攻略法

現地観戦で最大の難関とも言えるのが、交通アクセス、特にレース終了後の大渋滞です。事前の計画で、快適なレース観戦を実現しましょう。

公共交通機関でのアクセス

 電車の最寄り駅は近鉄名古屋線「白子駅」です。そこから三重交通バスに乗り換え、「鈴鹿サーキット」バス停まで約20分です 。  

クルマでのアクセス

  • 高速道路 東名阪自動車道「鈴鹿IC」が最寄りのインターチェンジです 。  
  • 住所 〒510-0295 三重県鈴鹿市稲生町7992  

駐車場と渋滞回避の裏ワザ

鈴鹿サーキットには約3,500台収容の公式駐車場がありますが、ビッグレースの日は満車になることも珍しくありません 。  

予約制駐車場の活用

サーキット周辺には多くの民間駐車場があります。「akippa」や「特P(とくぴー)」といったサービスを使えば、事前に駐車場を予約でき、当日駐車場を探し回る心配がなくなります。これは非常におすすめです 。  

【重要】帰りの渋滞攻略法

レース後の渋滞は本当に熾烈です 。ここで、長年の経験から得た裏ワザを一つ。公式駐車場のパーキングゲートを出る際、ほとんどの車は鈴鹿IC方面へ向かうため「右折」   し、大渋滞にはまります。しかし、ここであえて「左折」または「直進」するのです。一見遠回りに見えますが、こちらのルートは驚くほど空いていることが多く、結果的に早く主要道路に出られる可能性が高いです。ぜひ試してみてください 。  

現地に行けない人も安心!テレビ放送・ネット配信の視聴方法

「現地には行けないけど、レースは絶対に見たい!」という方もご安心ください。現代のレースは、世界中のどこからでも観戦できます。

【無料】公式YouTubeチャンネルでのライブ配信

今回の鈴鹿1000kmはIGTCの一戦であるため、シリーズの公式YouTubeチャンネル「GT World」にて、予選から決勝まで全世界に向けて無料ライブ配信されます 。高画質で、国際映像と英語実況が楽しめるため、海外のファンと一緒に盛り上がることができます。これは、このレースが世界戦であることの最大の恩恵と言えるでしょう。  

【有料】国内テレビ放送

国内では、モータースポーツ中継に定評のある「J SPORTS」が放送・配信を行うことが予想されます 。日本語の実況・解説でじっくりとレースを楽しみたい方は、こちらの契約を検討すると良いでしょう。J SPORTSオンデマンドなら、スマートフォンやPCでも視聴可能です。  

その他、ABEMAなどで関連番組が配信される可能性もありますので、公式サイトの発表をこまめにチェックしましょう 。  

まとめ

いかがでしたか?伝説の復活を遂げる2025年鈴鹿1000kmの魅力と楽しみ方が、お分かりいただけたでしょうか。最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 伝統の「鈴鹿1000km」が2025年9月12日~14日に、世界のGT3マシンが集う国際レースとして待望の復活を遂げます。
  • 世界9メーカー、30台以上のマシンがエントリーし、国内外のトップチームが鈴鹿で激突します。
  • レースは1000km(最大6.5時間)で争われ、海外の耐久スペシャリストと日本のGTの雄が競い合う、見ごたえのある展開が期待されます。
  • 観戦チケットは前売券が断然お得。パドックパス付きで、レースの裏側まで楽しめます。購入は公式サイト「MobilityStation」から。
  • 長丁場のレースを活かして様々な観戦ポイントを巡り、グルメやイベントも満喫するのが120%楽しむコツです。
  • 現地に行けない場合も、公式YouTube「GT World」で無料ライブ配信が期待でき、世界中のファンと興奮を共有できます。

半世紀以上の歴史が刻まれた聖地・鈴鹿で、新たな伝説が生まれる瞬間を見逃すわけにはいきません。この記事をガイドに、あなたも歴史の証人になりませんか?さあ、チケットを手に入れて、2025年の鈴鹿1000kmで最高の夏の思い出を作りましょう!

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