【F1 2025】F1初心者が知っておいた方が良い知識【入門】

F1基本ルール 早わかりガイド

これだけ知れば、レース観戦が10倍楽しくなる!

レース週末の流れ

金曜日

土曜日

日曜日

練習走行

マシンの練習と調整

予選

決勝のスタート順位決めタイムアタック

決勝レース

メインイベント!

※年に数回「スプリント」開催週は土曜に短いレースが追加され、タイムスケジュールが少し変わります。

タイヤとピットストップの基本

3種類のタイヤを使い分ける!

速さと寿命が違う3つのタイヤを戦略的に使います。

ピットストップが必須!

レース中、最低1回はピットに入り、違う種類のタイヤに交換しなければならないルールです。

ポイントの仕組み

決勝レースの順位に応じて、以下のポイントがドライバーに与えられます。年間合計で王者が決まります。

1位25pt 2位18pt 3位15pt
4位12pt 5位10pt 6位8pt
7位6pt 8位4pt 9位2pt
10位1pt 11位以下は0pt

代表的なフラッグの意味

イエローフラッグ

この先で事故など危険あり。追い越し禁止。

グリーンフラッグ

危険解消。レース再開、追い越しOK。

ブルーフラッグ

周回遅れの車両へ。速いマシンが来たので道を譲れ。

チェッカーフラッグ

レース終了!ゴール!

「F1ってなんだか速くてカッコいいけど、ルールが複雑そう…」「今さら聞けない専門用語が多くて、どこから手をつけていいか分からない」。そんな風に感じて、F1の世界への第一歩をためらっていませんか?

ご安心ください。2025年は、F1の歴史に残るほど大きな変化が起きる、まさに入門に最適な年なんです。この記事を最後まで読めば、あなたも2025年のF1シーズンを120%楽しめるようになります。基本的なルールから、今年ならではの見どころであるドライバーの大型移籍、レースを面白くする新ルール、そして日本での観戦方法まで、初心者が知りたい情報をすべて網羅しました。

さあ、2025年という絶好のタイミングで、あなたもF1ファンへの扉を開けてみましょう!

目次

まずはこれだけ!F1の週末はこう進む【基本とスプリント】

F1のレースは、基本的に金曜日から日曜日の3日間をかけて行われます。まずはこの3日間の流れを掴むのが、F1観戦の第一歩です。

とてもシンプルに考えると、役割は次のようになっています。

  • 金曜日:練習走行(フリー走行)
    • 各チームとドライバーが、マシンの調子を確かめたり、コースに合わせたセッティングを探ったりする時間です。
  • 土曜日:予選
    • 日曜日の決勝レースのスタート順(グリッド)を決める、一発勝負のタイムアタックです。速いタイムを出したドライバーほど、有利な前の位置からスタートできます 。  
  • 日曜日:決勝レース
    • 予選で決まった順位から全車一斉にスタートし、決められた周回数を最も速く走りきったドライバーが優勝となるメインイベントです。

しかし、F1には「スプリント」と呼ばれる特別なフォーマットが採用される週末が年に数回あります 。2025年シーズンも、中国、マイアミ、ベルギー、アメリカ(オースティン)、ブラジル、カタールの6グランプリで実施される予定です 。  

このスプリント開催週末は、通常とは少し流れが異なります。

  • 金曜日:練習走行(1回)と、スプリントの予選(スプリント・シュートアウト)
  • 土曜日:約100kmの短いレース**「スプリント」**と、日曜日の決勝レースの予選
  • 日曜日:決勝レース

「なんだか複雑になった?」と感じるかもしれませんが、大丈夫です。現在のルールでは、スプリントは日曜の決勝とは完全に独立した土曜日のおまけレースと考えると非常に分かりやすいです。スプリント自体にも順位に応じてポイントが与えられるため(1位8点~8位1点) 、土曜日から本気のバトルが見られる、ファンにとってはとてもお得な週末というわけです。  

曜日通常のグランプリスプリント開催グランプリ
金曜日練習走行1回目、練習走行2回目練習走行1回目、スプリント予選
土曜日練習走行3回目、決勝レースの予選スプリントレース決勝レースの予選
日曜日決勝レース決勝レース

これを知れば10倍楽しい!観戦必須の基本用語

F1中継を見ていると、解説者が当たり前のように使う専門用語に戸惑うかもしれません。でも、レースの面白さを左右する重要な用語はほんの数個です。これだけ押さえておけば、観戦が何倍も楽しくなります。

DRS 追い抜きを助ける秘密兵器

「DRS(ディーアールエス)」は、Drag Reduction System(ドラッグ・リダクション・システム)の略で、日本語にすると「空気抵抗低減システム」です 。簡単に言えば、追い抜きを助ける秘密兵器です。  

サーキットの特定の直線区間(DRSゾーン)で、前のマシンとの差が1秒以内になったときに使えます 。ドライバーがボタンを押すと、リアウイングの板がパカっと開き、空気抵抗が減って最高速度が時速10km以上もアップします 。これにより、前のマシンを追い抜きやすくなるのです。レース中継で、前のマシンにぐんぐん近づいていくシーンがあれば、それはDRSが使われている可能性が高いでしょう。  

タイヤ 戦略の心臓部

F1の勝敗を分ける最も重要な要素が「タイヤ」です。各レースで使われるタイヤは、基本的に3種類。見た目の色で簡単に見分けられます 。  

  • 赤(ソフトタイヤ):最もグリップ力が高く速いですが、摩耗が激しく長持ちしません。
  • 黄(ミディアムタイヤ):スピードと耐久性のバランスが取れた万能タイヤです。
  • 白(ハードタイヤ):最も長持ちしますが、グリップ力は低くスピードは劣ります。

F1のルールでは、ドライコンディションの決勝レース中に必ず2種類以上のタイヤを使わなければならないと決められています 。つまり、最低1回はピットに入ってタイヤ交換(ピットストップ)をする必要があるのです。  

このどの種類のタイヤを、どのタイミングで使うかという選択が、レースの行方を大きく左右します。F1の面白さは、コース上の追い抜きだけではありません。ピットの壁(チームの指令室)で行われる、まるでチェスのような頭脳戦にあります。どのタイヤをいつ使うか?ライバルを出し抜くためにどんな作戦をとるか?これらの選択が、レースの結果を大きく左右するのです。

ピット戦略 アンダーカット vs オーバーカット

タイヤ交換のタイミングを利用した代表的な戦略が「アンダーカット」と「オーバーカット」です。

  • アンダーカット
    • 「先手必勝」の作戦です。ライバルよりも先にピットインし、新品タイヤのグリップ力を活かして速いラップタイムを刻みます。ライバルが後からピットインした時には、その前に出ることを狙う戦略です 。コース上での追い抜きが難しいサーキットでよく見られます。  
  • オーバーカット
    • 「後出しじゃんけん」のような作戦。ライバルがピットインした後もコースに留まり、後からピットインします。これは、履いているタイヤの性能低下が少ない場合や、新品タイヤが温まるまでに時間がかかるサーキットで有効です。ライバルがピットアウト後の遅い周回(アウトラップ)を走っている間に差を広げ、順位を守ったり逆転したりします 。  

レース中継で「アンダーカットを狙うか!?」といった解説が聞こえたら、それはピットを絡めた頭脳戦が始まった合図です。

大激動の2025年!勢力図を塗り替えるドライバーと新ルール

2025年がF1入門に最適な理由は、ここから説明する「大きな変化」にあります。これまでの常識が通用しないかもしれない、予測不能なシーズンが幕を開けるのです。

史上最も激しい移籍市場

2025年は、近年にないほどドライバーの移籍が活発で、チームの顔ぶれが大きく変わります。

最大の衝撃は、7度のワールドチャンピオンに輝いたリビングレジェンド、ルイス・ハミルトン選手の電撃移籍です。長年所属したメルセデスを離れ、F1で最も歴史と人気のあるフェラーリの赤いマシンをドライブします 。これはF1の歴史においても最大級のニュースです。  

この移籍は玉突きのように他のチームにも影響を与えました。フェラーリのシートを失った実力者カルロス・サインツ選手は、名門ウィリアムズへ移籍 。そして、ハミルトン選手が抜けたメルセデスのシートには、将来を嘱望される17歳の天才ルーキー、  

アンドレア・キミ・アントネッリ選手が大抜擢されました 。  

そして、日本のファンが最も注目する角田裕毅選手は、2025年も引き続きレーシングブルズ(Visa Cash App RB)から参戦します 。しかし、彼の契約内容は、今シーズンの見方を一層面白くする重要なポイントを含んでいます。  

角田選手の契約は1年です。これは、マシンのルールが根本から変わる2026年の大変革期に向けて、彼の実力がトップチームにふさわしいかを見極める最終オーディションとも言えます。2024年シーズンに見せた急成長で他チームからも高い評価を受けていた彼が 、2025年にどんな走りを見せるのか。一戦一戦が彼の未来を左右する、目が離せないシーズンになります。  

しかし、本年よりレッドブルに昇格したリアム・ローソンは、マシンのオーバーステア特性に苦戦していました。開幕2戦での不振を受け、チームはドライバーラインナップの再検討を開始し、その動向が注目されていました。

急遽ドバイで開かれた首脳会議において、満場一致で角田裕毅のレッドブル昇格が決定。3月27日にこの人事が正式発表されました。

この決定により、次戦の第3戦日本GPから、ローソンはレーシングブルズへ復帰し、角田がレッドブルのドライバーとして参戦することになりました。

2025年 F1 全チーム・ドライバーラインナップ一覧

チームドライバー1ドライバー2パワーユニット
オラクル・レッドブル・レーシングマックス・フェルスタッペンリアム・ローソンホンダRBPT
メルセデスAMG・ペトロナス・F1チームジョージ・ラッセルアンドレア・キミ・アントネッリメルセデス
スクーデリア・フェラーリHPシャルル・ルクレールルイス・ハミルトンフェラーリ
マクラーレン・フォーミュラワン・チームランド・ノリスオスカー・ピアストリメルセデス
アストンマーティン・アラムコ・F1チームフェルナンド・アロンソランス・ストロールメルセデス
BWT・アルピーヌ・F1チームピエール・ガスリージャック・ドゥーハンルノー
マネーグラム・ハースF1チームエステバン・オコンオリバー・ベアマンフェラーリ
ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ・F1チーム角田 裕毅アイザック・ハジャーホンダRBPT
ウィリアムズ・レーシングアレクサンダー・アルボンカルロス・サインツメルセデス
ステークF1チーム・キック・ザウバーニコ・ヒュルケンベルグガブリエル・ボルトレートフェラーリ

B. レースを面白くする2025年の新ルール

2025年には、レース展開に影響を与えるいくつかの重要なルール変更があります。

  • ファステストラップポイントの廃止
    • これまで、レース中に最速ラップタイムを記録したドライバーには1ポイントが与えられていました。2025年からはこれが廃止されます 。これにより、レース終盤に下位チームがポイント狙いのためだけに行う「おまけのピットストップ」がなくなり、最後まで純粋な順位争いに集中しやすくなります。  
  • モナコGPの2ストップ義務化
    • 「モナコは予選がすべて」と言われるほど、コース上での追い抜きが難しいことで有名です。単調なレース展開を防ぐため、2025年からは最低2回のタイヤ交換が義務付けられました 。これにより、意図的に戦略のバリエーションが生まれ、波乱の可能性が高まります 。  
  • 最低重量の引き上げ
    • マシン全体の最低重量が798kgから800kgに引き上げられました 。これは主にドライバーの健康を守るための変更です。特に長身のドライバーがパフォーマンスのために過度な減量を強いられることがなくなり、より公平で健康的な戦いの舞台が整いました 。  

あなたの「推し」を見つけよう!注目チーム&ドライバーガイド

F1観戦の醍醐味は、お気に入りのチームやドライバー、つまり「推し」を見つけることです。ここでは、2025年シーズンの注目勢力図を解説します。

優勝候補たち – “ビッグ4”

2025年シーズンは、4つのチームが優勝争いの中心になると予想されています。

  • マクラーレン:2024年後半からの勢いをそのままに、今シーズンの「大本命」と目されるチーム。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリという若く才能あふれるコンビが魅力です 。  
  • フェラーリ:ハミルトンとシャルル・ルクレールという、誰もが夢見る「ドリームチーム」が誕生。絶大な期待に応えられるか、注目が集まります 。  
  • メルセデス:絶対王者の離脱を経て、新たな時代へ。新リーダーのジョージ・ラッセルと天才ルーキーのアントネッリが、チームをどう導くか、その物語から目が離せません 。  
  • レッドブル:現役最強ドライバー、マックス・フェルスタッペンを擁するチーム。挑戦者たちの猛攻を退け、王座を守りきれるでしょうか 。  

大混戦の中団グループ

優勝争いももちろん面白いですが、F1の真の魅力は、ポイント獲得を目指す中団チームの激しいバトルにあります。ここでは毎戦のように順位が入れ替わり、予測不能なドラマが生まれます。応援するチームを決めかねているなら、中団のチームを応援するのも”通”な楽しみ方です。

  • レーシングブルズ:我らが角田裕毅選手が所属するチーム。日本人ファンならずとも、そのアグレッシブな走りは必見です 。  
  • ウィリアムズ:サインツとアレクサンダー・アルボンという強力な布陣で、中団の主役を狙う伝説的チーム。台風の目となる可能性を秘めています 。  
  • ハース:日本人チーム代表の小松礼雄氏が率いるチーム。堅実なチーム作りと、期待のルーキー、オリバー・ベアマンの走りで、ファンを魅了します 。  

未来のチャンピオン候補 – 注目ルーキーたち

2025年は、将来のF1を背負って立つであろう才能豊かなルーキーたちがデビューします。メルセデスのアントネッリ、ハースのベアマン、レーシングブルズのアイザック・ハジャーなど、彼らが未来のチャンピオンになるかもしれません。今のうちから注目しておきましょう!  

F1ライフの始め方!日本での視聴方法と観戦のコツ

さあ、いよいよF1の世界に飛び込む準備が整いました。最後に、日本でF1を楽しむための具体的な方法と、知っておくと得する観戦のコツをご紹介します。

日本での視聴方法

日本でF1の全セッション(練習走行、予選、決勝)をライブで視聴するには、主に2つの有料サービスがあります 。  

  • DAZN(ダゾーン):インターネット配信サービス。スマホ、タブレット、PC、スマートテレビなど、様々なデバイスで視聴可能です。F1だけでなく、下位カテゴリーのF2やF3も観られるのが魅力です 。  
  • フジテレビNEXT:CS放送またはインターネット配信(フジテレビNEXTsmart)で視聴できます。CS放送(スカパー!経由など)は映像の安定性が高く、大画面のテレビでじっくり観たい方におすすめです 。  

どちらのサービスも一長一短なので、ご自身の視聴スタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。特に「DMM×DAZNホーダイ」は、DAZNのコンテンツに加えてDMMのエンタメも見放題になるお得なプランとして人気です 。  

まずは雰囲気を味わいたいという方は、F1公式YouTubeチャンネルでレース後のハイライト映像を無料で見ることから始めるのもおすすめです 。  

F1視聴サービス徹底比較

スクロールできます
サービス月額料金目安視聴内容メリットデメリット
DMM×DAZNホーダイ3,480円F1/F2/F3全セッション、その他スポーツ、DMM TVDAZN単体より割安。エンタメも楽しめる。特になし
DAZN Standard4,200円F1/F2/F3全セッション、その他スポーツF1以外のスポーツも豊富。DMMセットより割高。
フジテレビNEXT(スカパー!)1,320円 + 基本料429円F1全セッションCS放送で映像が安定。BS/CSアンテナが必要な場合がある。
フジテレビNEXTsmart1,320円F1全セッションスマホやPCで手軽に視聴可能。見逃し配信がない 。  

(料金は2025年7月時点の情報を基にしており、変更の可能性があります)

まとめ

2025年のF1シーズン、いかがでしたか?最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 2025年のF1は、ハミルトンのフェラーリ移籍などドラマが満載で、初心者にとって最高の入門シーズンです。
  • レース週末の流れと、DRSやピット戦略といった基本用語を覚えれば、観戦が何倍も面白くなります。
  • 角田選手をはじめ、応援したくなるチームやドライバーが必ず見つかります。
  • 日本での視聴はDAZNかフジテレビNEXTが便利。現地観戦ではラジオと快適な服装を忘れずに。

さあ、この記事をガイドブック代わりに、あなたの「推し」を見つけて2025年の開幕戦を観てみませんか?時速300kmオーバーの世界が、あなたを待っています。最高のF1ライフをスタートさせてください!

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